タイヤに使用する素材を持続可能なものへ切り替える取り組みも!
ダンロップの石油外天然資源タイヤ(エナセーブ)、横浜ゴムのオレンジオイル配合タイヤ(ブルーアース)、グッドイヤーのトウモロコシから採れるバイオフィラ-(ゴム補強材)を採用したトレッドコンパウンド=Bio-TRED、トーヨータイヤの「鬼クルミの殻」(スタッドレスタイヤ)など、近年、植物由来の素材を積極的に採用するタイヤメーカーが増えてきている。 なぜタイヤメーカーはこぞって植物由来の素材を使い出したのか?
それはやはり環境への意識が非常に高まっているからだ。 たとえばミシュランでは、2050年までにタイヤを100%持続可能にする目標を掲げていて、すでにミシュランタイヤの原材料の28%は天然素材かリサイクル素材、持続可能な原材料を使用している。
具体的には、合成ゴムの石油由来の成分をバイオマス由来のものに代えたり、プラスチックやペットボトルのリサイクル素材を取り入れたり、使用済みタイヤから得たブラックカーボンなどの再利用を進めており、タイヤを製造するために必要な200種類以上の素材全てを持続可能なものへ切り替える取り組みも発表している。 ダンロップも将来の石油資源枯渇問題に対して、現在のタイヤ原材料の主流である石油や石炭などの化石資源を使用しない「石油外天然資源タイヤ」の開発に早くから取り組み、世界初の100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ 100」を2013年11月に発売。
現行のエナセーブ NEXT IIIには、バイオマス素材である「セルロースナノファイバー」を、世界で初めてタイヤに採用している。 グッドイヤーのBio-TREDも、天然原料=トウモロコシから採れるバイオフィラ-(ゴム補強材)を採用したコンパウンドで、環境性能の高さを謳っている。
横浜ゴムのオレンジオイルは、分子構造が天然ゴムに近く、ゴムとの相性が非常によいものなので、他の配合剤と比べて無駄な発熱が起きにくいのがメリット。オレンジオイルを配合することで、ゴムをしなやかにし、とくにウエットグリップの向上に役立っている。
また従来は廃棄されていたオレンジの皮を利用しているので、地球にも優しいテクノロジーとされ、エコタイヤからレーシングタイヤまで配合されている。 またトーヨータイヤが、スタッドレスタイヤに100%天然素材の「鬼クルミの殻」を配合しているのもよく知られている。メーカーによると「鬼クルミの殻」は、アイスバーンは削っても、アスファルトは削らないという、理想的な特性があり、氷に強く、環境にやさしい素材として用いている。 スタッドレスタイヤでは、他にも卵の殻から生まれた「マイクロエッグシェル」(ファルケン)といった素材もあったが……。
このように、タイヤメーカー各社では、性能向上のための最適素材技術を追求すると同時に、環境性能、とくにサステナブル(持続可能)な取り組みに力を注いでいる最中なので、今後はますます天然素材を積極的に採用していくことになるだろう。
藤田竜太
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どのタイヤメーカーも環境を考えたタイヤ作りの研究に余念がない。それは
環境問題に取り組んでいる姿勢を世間にアピールしたい狙いがある。
ダンロップのエナセーブ NEXT IIIというタイヤは住友ゴムからすると売れて
ほしくないタイヤなのだ。このタイヤは単なる環境問題取り組みアピール目的
で作ったタイヤだから、売れば売っただけ赤字になるという代物だ。
他メーカーのエコタイヤもそうだがエコをアピールしたいだけで、
実際には燃費はそれほど上がらないのに、摩耗が早く交換時期も
早くなってしまう。
しかし時代の流れか、普通のタイヤ=エコタイヤという構図が
出来てしまっていて摩耗が早いのにエコタイヤを買うしかない
のが現状である。
摩耗が早ければエコではないと思うがメーカーはどのように
お考えか?