タイヤって奴は…のブログ

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スーパーカーでも電気自動車!!!!!

あと13年で エンジンと 決別!?  「レクサス 100% BEV 化」は アリな のか?
 
 
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全くもって正攻法
2030年、トヨタは全世界で350万台もの電気自動車(BEV)をつくると発表した。

【BEVとは?(二次電池式電気自動車(にじでんちしきでんきじどうしゃ、Battery Electric Vehicle)とは、二次電池(バッテリー)パックに充電された電気エネルギーで、電動機(モーター)を回し走行する自動車[1]である。バッテリー式電気自動車ともいう。略称は英語名の頭文字からBEV。内燃機関(エンジン)を持たないことから、走行中に二酸化炭素や窒素酸化物を排出しないゼロエミッション車である[2]。)】

うちラグジュアリーブランドのレクサスが占めるのは100万台。それはすなわちレクサス新車販売の全量がBEVとなることを意味する(2020年のレクサスの販売台数は約72万台)。2021年12月14日に開催された記者会見でも、ブランドトップの佐藤恒治CBO(Chief Branding Officer)は「レクサスがBEVをリードし、先進技術のフロントランナーとなる」と明言した。

この戦略、メルセデス・ベンツアウディジャガーといった欧州系の「原則BEVオンリー宣言」をみるまでもなく、高級ブランドにおいては全くもって正攻法だ。

第一にラグジュアリーマーケットほど環境意識の高い場所はない。高価な物品は実は最も“反環境的”(合理的に考えて世界中の人が皆、軽自動車に乗ればかなりマシになるのではないか!?)で、だからこそその愛好家たちは自らバランスをとりたがる。高所得者にはグローバルな情報を積極的に入手する層も多いから、環境に対する意識も常に高めだ。一方、ブランド側としてもマネー=CO2ということはよく理解しているので、できるだけカーボンニュートラルな製品を売っておきたい(たとえその場しのぎとなるにせよ)。売る側と買う側の利害が一致しており、しかも販売の場所と台数も限られているのだから、電動化を避けて通る必要などそもそもない。

しかも自動車の場合は、「常に最新のテクノロジーを注入することで価値の維持と増加を心がけなければならない商品」という特性がある。出始めの新技術はとかく高コスト。バッテリー価格が思うように下がらない今、基本性能をバッテリーに依存するBEVは、高性能にすればするほどどうしても高くなってしまう。逆に言うと、お金の取れる大型のモデルであるからこそ、高性能を維持したままBEVにしやすい。高く売れるのであれば運転支援や自動化、コネクテッドといったBEVとの相性がよい技術もどんどん試すことができる。
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それに公道上でそのパフォーマンスを試すことが日に日に難しくなる昨今、高性能で高級なモデルの価値は、従来のエンジンスペックやハンドリングといった項目から、もっとシンプルに、街なかでもちょっとしたチャンスで味わえる加速性能などへシフトしつつある。それが無音ともなれば新鮮味もさらに増して、多くの高級車ユーザーを満足させている、というわけだ。なにしろ音自慢でダイナミック性能自慢のフェラーリランボルギーニでさえ、2025年以降にはBEVをデビューさせるのだから!

このブランドにはチャンス
「レクサスならでは」といった事情もあると思う。それはヘリテージの薄さだ。欧米のラグジュアリーブランドと違ってレクサスには誇るべき伝統というものがまだ乏しい。わずか三十余年の歴史しかないのだから仕方ない。ならば守るべきエンジンやデザインといった伝統のないことを逆手にとればいい。100年に一度の変革期に気にしなければならない過去などないということは、むしろチャンスと捉えるべきだろう。たとえ全量がBEVになったとしても、「シルキー6がないなんて」とか言われずに済むのだから。

比較的新しいブランドゆえ、「良いものであれば認めるマーケット」=「BEVに対する意欲も高い市場」で高評価を得ていることもレクサスの強みだ。2020年で言えば、72万台のうち52万台、実に72%のレクサスが北米と中国というBEVニーズの高い2大マーケットで販売されている。これに欧州分の台数を加えれば全体の実に8割にも達する。2035年にレクサスが100%BEVになっても、これら3大BEVマーケットにおいて現在のブランド力が維持され(欧州では上がるだろう)、登場する新型EVの商品力さえ認められれば、他の地域での台数も合わせて、レクサスBEV100万台は十分に成就可能な目標というべきだろう。
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そもそもBEVのようなクルマは、カーボンニュートラルへの取り組みという早急の課題さえなければ、極小と超大型の両極からじわじわと市場に浸透させていくべきだというのが筆者の持論だ。マイクロカーとロールス・ロイスほどBEVにぴったりなクルマはない。その両極からバッテリー技術の進化と環境の整備、人々の意識や職住環境のあり方、エネルギー事情の変化に合わせて、国や地域ごとに違った時間軸で電動化を進めるのが理想だと今でも思っている。そういう意味でもラグジュアリーブランドであるレクサスからBEVにするという、今回発表された戦略は正攻法だと思う。

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いくらレクサスのスーパーカーでも時代の流れには逆らえない…

スーパーカーでもBEVで何処まで早く走れるのかも期待したい…