経営陣をギャフンと言わせたいけど言わせられないから起こった事件
検査員の解任を含む重大処罰が下った! 5000台を超える「不正車検」が行われた背景とは
メンテナンスにも対応しながら車検の過剰な入庫が常態化していた
2021年3月31日に、ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋で5158台の不正車検が発覚し、中部運輸局が同店の指定自動車整備事業の指定を取り消し、自動車検査員7人の解任を命令する行政処分を出したというニュースが流れた。
不正車検、闇車検、ペーパー車検というのは昔からあって、保安基準に適合していない違法改造車などを、指定工場=民間車検場が書類上で車検を通してしまうのが一般的だった。
それに対し、今回のネッツトヨタ愛知プラザ豊橋の不正車検は、本来行なうはずの整備・点検を省いた手抜き型の不正車検といえる。
具体的には、スピードメーターの誤差を測る検査を実施しなかったり、サイドブレーキの制動力を測る検査を正しく行わなかったり、排ガスの一酸化炭素濃度の検査を省くなど、一部の点検検査を実施せず、車検に合格させ、なおかつ整備記録簿には整備を実施したように虚偽の記載をしたということが判明している。また、保安基準に不適合な状態があっても合格させていたケースがあり、さらに整備作業と検査作業を分業化していなかったことも指摘されている……。
その原因について、不正に関わった整備士は、「過剰な入庫が常態化し、顧客を待たせないように一部の検査を省いてしまった」と語ったそうだが、このディーラーの場合、1日平均7~8台の車検を通していた計算だ。
車検とセットになっている法定24ヵ月点検は56項目もあり、1台の車検を2人の整備士で担当したとしても、1時間で終わらせるのは容易ではないはず。
その他にも、オイルやバッテリー交換、各種メンテナンスも請け負っていたはずなので、キャパオーバーだったのは間違いない。
予防整備や今後のメンテスケジュールまで見てもらいたいところ
もっとも運輸支局でユーザー車検を受けるときでも、検査ラインを通すだけなら30分前後しかかからないので、検査時間が短いこと自体は問題ないが、ディーラーなどに車検を依頼した場合は、保安基準をクリアしているかどうかより、ブレーキパッドやタイヤの残溝をはじめ、Vベルト、クーラント、ドライブシャフトブーツ、下回りのオイル漏れなどの消耗部品点検交換、劣化具合のチェックを行い、次回の車検までの予防整備や、今後のメンテナンススケジュールを立ててもらうのが重要なポイント。
それがおろそかになるのなら、民間車検場に車検を出す意味がなくなってしまう。
今回の不正車検の背景には、利益優先の過剰なノルマ、整備士の慢性的な人手不足と人件費の安さなどが絡んでいて、表沙汰にならない同様案件はおそらく全国各地であるはずだ。
本来はクルマの点検・整備は使用者=ユーザー自身の義務なので、業者に任せっぱなしにするのも問題なのだが、それとは別に、車検整備をディーラーや整備工場に依頼する際に、「安い」「早い」を重視しすぎるユーザーの姿勢にも、不正車検の遠因はあるはず。
抜本的にはもっとユーザー自身がクルマのメンテナンスに関心を持ち、しっかりした整備内容に適正価格を支払う姿勢にならないと、不正車検はあとを絶たないのではないだろうか。
いいカーライフを送るには、やっぱりいい主治医との付き合いが欠かせない。そういう意味でも、車検に出すなら、「安さ」と「早さ」ではなく、良心的で腕の立つ工場を見つける努力を惜しまないようにしよう。
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今回はトヨタだから世に出ただけだと思います。
こんなのは氷山の一角ですよ…
時間がないからやらなきゃいけない背日も検査もしない…パッと見て大丈夫だろうで進めてる…
車検自体はオイル交換ぐらいで済めば税金代を含めれば一回10万ぐらいだが工場としての儲けはたかが1万ぐらいだ…
そりゃぁ経営陣からすれば一台一万しか儲からないなら早く沢山の車を車検に出せばそだけ儲かるって考えになるから1台45分なんて無茶な時間を言うのであろう…
しかし現場からすれば車検だけやってるわけでは無い修理や車検以外の点検もある…しかも今時整備士なんて汚れて体力使う仕事なんて誰もやりたがらないから万年人手不足…しかも現場は人手不足を感じても経営陣は数字しか見てないから人を増やせば人件費がかかるぐらいしか考えない…
経営陣に一泡吹かせるのは作業員全員でボイコット‼‼‼‼
これしかない‼‼‼‼‼
経営陣にも現場の事をもう少し考えてくれればこんな事件は起こらない…
エスクァイア終了…早い幕引き
トヨタ 「エスクァイア」 生産終了! 2021 年 12 月 上旬に 7年の 歴史に 幕
くるまのニュース編集部
トヨタは、ミドルサイズミニバン「ノア/ヴォクシー」の姉妹車となる「エスクァイア」を2021年12月上旬をもって生産終了することを明らかにしました。
ついにトヨタ「エスクァイア」生産終了へ
2021年9月18日にトヨタは、公式ホームページにて「ノア/ヴォクシー」の姉妹車となる「エスクァイア」を同年12月上旬をもって生産終了することを明らかにしました。
2014年の登場から7年目でその歴史に幕を下ろすことになりますが、なぜ生産終了となるのでしょうか。
トヨタのミドルサイズミニバンとなるノア/ヴォクシーは2001年から販売され、2014年に3代目モデルになったタイミングで高級志向のエスクァイアが追加されました。
それぞれのパワートレインや基本性能は共通しており、異なる部分としてはエクステリアやインテリアなどのデザイン面が挙げられます。
また、エスクァイアは高級志向なことから、ノア/ヴォクシーと比べると価格設定が高くなっていることが特徴です。
2020年4月までは販売チャネル(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店)によって専売車種が設けられていました。
そのため、ノアはカローラ店、ヴォクシーはネッツ店、エスクァイアはトヨタ店・トヨペット店とそれぞれ異なるチャネルで展開。
しかし、同年5月から販売チャネルに関係なく、全店舗で全車種を扱うことになったことで、ノア/ヴォクシー/エスクァイアが併売されることになります。
また、トヨタのラージサイズミニバン「アルファード」の人気が高まったことも影響し、エスクァイアの販売台数は好調とはいえず、2020年4月の一部改良にてグレードが見直されていました。
エスクァイアについて、トヨタの販売店スタッフは次のように話しています。
「高級志向のエスクァイアは、併売化やアルファード人気の影響を受けている印象はありました。
そのため、コンパクトで価格を抑えるならノア/ヴォクシー、サイズや価格に余裕があるならアルファード/ヴェルファイアを選ぶという風になっており、中途半端な立ち位置となるエスクァイアは営業側でもおすすめしづらい印象です」
こうした状況もあり、今回トヨタは公式ホームページにて「エスクァイアについて21年12月上旬をもって生産終了いたします。長い間たくさんのお客様にご愛顧いただきました。誠にありがとうございました」とアナウンスしています。
また、エスクァイアが生産終了に至る理由をトヨタ広報部は次のように話しています。
「お客さまのニーズや、すべてのチャネルでの併売化などを総合的に勘案し、シリーズラインナップの見直しを図りました」
※ ※ ※
トヨタは、2017年に「2020年代半ばをめどに国内で販売する車種を現行の半分の30程度に減らす」という方針を明らかにしています。
直近3年ほどでは、2019年10月に「エスティマ」、12月に「マークX」の生産を終了しています。
2020年9月には「ルーミー/タンク」をルーミーに統合する形でタンクを廃止し、2020年12月に「ポルテ/スペイド」を生産終了。
そして、2021年3月には「プレミオ/アリオン」と「プリウスα」の生産終了という流れで国内の車種が整理されていました。
今回のエスクァイアは7年の歴史に幕を下ろすこととなりましたが、トヨタのミドルサイズミニバンは、今後ノア/ヴォクシーの二択となるか注目です。
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エスクァイアが無くなるんですね…
3兄弟で1番の末っ子が真っ先に抹消されるとは…でも3兄弟の中では1番人気が無かったかも…
やはりトヨタのディーラー統合に向けての1つだとは思います。
これから統合に向けてどんどん車種が減っていくんでは無いかと思っています。
そうなると作る工場も売るディーラーも楽にはなりそうですけどね…
車輌盗難…対策をしても無駄?
車両窃盗犯はますますハイテク化! コードグラバーにCANインベーダーなど最新盗難手口4つ
近藤暁史
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車の所有者側も対策をしないといけない時代になってます。
盗まれやすい車の周りを関係ない車で囲っても真中の盗まれやすい車だけ盗まれるなんてことは最近では当たり前…
防犯カメラに犯人が写っても検挙できる確率も低い…
ユーザーの対策も必要だとは思うが車メーカーも販売してる以上対策は考えて頂きたい…
スマートキーを止めなければならなくなるか?
タイヤのヒビってどこまっでが危険?
溝があっても実は危険? 使ってはいけないタイヤの条件と見分け方
クルマに関するパーツのなかで、最も身近なパーツと言っても過言ではないタイヤ。皆さんはどのようなタイミングで交換していますか?
「溝が少なくなってきたら」「スリップサインが出てきたら」といった漠然としたイメージはあるものの正確な交換タイミングは意外と知られていないのが実態ではないだろうか。四輪を支えるタイヤ。実は溝が残っていても使ってはいけない場合もある。安全を担う、その条件と見分け方とは?
■「スリップサインが出たら」では遅い! 適切なタイヤ交換時期は?
赤い線で囲んだ三角マーク部分の溝にスリップサインが現れる
「まだタイヤの溝があるから大丈夫」と思っているあなた。ホントに大丈夫でしょうか?
タイヤが摩耗して一番危険なのは雨の日です。タイヤはスリップサインが出たら交換、と思っている人が少なくないのですが、これは法令(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第167条)で、タイヤの使用限界が残溝1.6mmと定められているということに過ぎません。
ちなみに、タイヤには残り溝1.6mmになったことを示すスリップサインが現れるように、縦溝の数か所に凸型の突起(1.6mm)が作られています。またスリップサインの現われる箇所を示すために、タイヤの側面に△マークなどの目印が刻印されています。
残溝1.6mmは、タイヤの使用限界を示したもので雨の日の安全性を担保したものではありません。雨の日の安全性を考えたらもっと早くタイヤを交換するのが安全です。
タイヤは5分山以下になったところから加速度的にハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。ハイドロプレーニングとは、雨の日にタイヤが水に浮いてしまいハンドルやブレーキが利かなくなってしまう現象です。
タイヤの溝は、路面の水を後ろに排水する役割を持っているのですが、溝が少なくなると排水量が少なくなるのでハイドロプレーニングが起こりやすくなります。
タイヤの溝は新品時でおよそ8mmですから、残溝4mmを切ったら、そろそろ排水性が悪くなって雨の日の性能が落ちてくるということです。
といっても残溝4mmくらいだとドライ路面での性能は適度にブロック剛性が高くなってむしろフィーリングがよかったりします。そんなことを勘案すると、残溝3mm~2mmくらいが交換のタイミングではないでしょうか。
あるテストの結果では残溝3mmくらいから摩耗が進むごとに急速に耐ハイドロプレーニング性能が悪くなっていくというデータもありますから、このあたりを交換の目安にするのがいいと思います。
近年は、台風やゲリラ豪雨など、3シーズンいつ大雨に見舞われるかわからないので、摩耗が気になったら早めのタイヤ交換をお勧めします。
■スタッドレスの寿命は50%摩耗まで
赤い線で囲んだ部分が「プラットフォーム」と呼ばれる突起だ。スタッドレスタイヤの場合、これが現れたら寿命ということになる
スタッドレスタイヤについても触れておきましょう。スタッドレスタイヤには、スリップサインのほかにスタッドレスタイヤとしての使用限界の目安になる「プラットフォーム」と呼ばれる突起が縦溝につけられています。タイヤの摩耗が50%になると現われます。
これは多くのタイヤメーカーがスタッドレスタイヤとしての寿命は50%摩耗までとしています。また残溝1.6mm規定のように保安基準ではありませんが、地方自治体が独自に定める道路交通法施行細則で50%以下の摩耗のスタッドレスタイヤの使用を禁じている自治体もあります。
■溝が減っていなくても危険なタイヤとは?
雨の日に走った時になんとなく不安を感じたり、ハンドルの手応えが感じなかったりすることがあったら、タイヤの劣化を疑ったほうがいい(譲 儀間@AdobeStock)
タイヤが減っていなくても危険なタイヤの状態があります。それは古くなったタイヤです。
タイヤにはゴムの柔軟性を保つためにオイルが配合されています。経年劣化によってオイルが抜けていき、ゴムの柔軟性が失われてしまいます。それに加えて、紫外線やオゾンなどによっても劣化していきます。
なかでもオゾンによる劣化はオゾンとゴムの化学変化によって(ゴムの柔軟性が失われ)ひび割れが起こります。これをオゾンクラックといって、ゴムの応力(≒テンションのかかっている方向)と垂直方向にひび割れが起るのが特徴です。
いずれにしても、経年劣化によってゴムの柔軟性が失われます。柔軟性が失われると、ゴムは踏ん張りがきかなくなります。
それでもドライ路面ではそれなりにグリップ性能を発揮してくれるので(劣化の具合にもよりますが)それほど不安を感じることはありません。けれども雨が降って路面が濡れると、劣化による悪影響が顕著に現れます。劣化したゴムは濡れた路面でグリップが低くなります。
劣化は徐々に進行していくので、グリップ性能も徐々に落ちていきます。だから毎日クルマに乗っているとそれほど性能低下を感じないのですが、いつの間にか大幅に性能が落ちています。
症状としては雨の日に走っていて何となく不安、お尻のあたりがムズムズする感じや、ハンドルの手応えが頼りなく、しっかり曲がっていける感じがしない、といった気がしたら要注意です。
■タイヤの耐用年数は概ね4~5年が目安
赤い線で囲んだ数字部分がタイヤの製造年週となる。後ろ2桁が製造年の西暦下2桁、前2桁がその年の何週目に製造したかがわかる。欧米式の『週・年』という並びなので注意
タイヤの耐用年数は、使い方や保存の仕方などで大きな差が出ることがあるので、一概に言うのは難しいのですが、大雑把に言って製造から4~5年くらいが履き替えの目安です。
タイヤのサイドウオールには製造年週が4桁の数字で記されています。例えば3021ならば前2桁が製造週を表し、後2桁が西暦を表しますから2021年の30週目に製造されたことを示していますから参考にするといいと思います。
ただ、タイヤの劣化は前にも触れたように、使用状況や保管状況によって大きな差が生じることがあるので、製造年週だけでは判断できません。タイヤの摩耗の具合やひび割れの有無なども合わせて判断するのがいいと思います。
----------------------------------------------------------------------------------------久しぶりのタイヤ専門家の意見。
だいたいこの手の記事は摩耗以外でタイヤが危険な状況なんて目で見てタイヤが変形してたら有無を言わさずOUT!!!!
ただ中には少しだけ凹んでるタイヤもあるがそれはタイヤの製造工程上仕方ないことなので気にすることは無い。↓
タイヤは変形してなくても危険なタイヤはヒビ割れだ…
多少のひび割れなら全く問題ない…
でも多少のヒビ割れでもガソリンスタンド等に行くとヒビが入って危ないから新品に変えた方が良いですよと進めてくるが、言われたタイヤを見ると大体↓こんな感じ…押し売り間たっぷり…
これくらいのヒビならそのまま走行しても全く支障は無い。
問題は中のワイヤーが見える程度のヒビ割れだ
此処まできたら危ないです。
夏に高速道路を走ってるとバーストする恐れはあります。
街中しか乗らないから…って方は分かりづらいですがタイヤの温度が上がらないように気を付けて乗って下さい。それと空気圧も気を付けて下さい。
ヒビから空気が漏れてパンクしてる事もありますから。
なぜ高速道路に乗ると危険なのか?
タイヤを高速回転させているとタイヤの温度が上昇します↓
タイヤの中の空気の温度も上がります↓
空気は温度が上がると活発に動きタイヤの空気圧が上昇します↓
ヒビが入ったタイヤの空気圧の上昇にタイヤが耐えられなくなり↓
バースト↓
事故↓
死亡
となるのでヒビが入ったタイヤは高速道路を走るのが危険という話になります。
木製バイク
不思議な質感、木製モトコンポ。 ボディパネルをD.I.Yしました!
人気沸騰中のホンダ・モトコンポはカスタムのベース車としても最適。
軽いから自分一人で作業できること、構造がシンプルだからカンタンに分解できてしまうことなどがその理由。
反面、オリジナルにこだわろうとすると部品がなくて四苦八苦する。ボディパネルひとつとっても、中古パーツに数万円の値段がついているからだ。
だったらボディパネルごと自分で作ればいい。そう考えてカスタムされたのが、この木製モトコンポなのだ!
木製モトコンポを製作したのは前回の記事でも紹介した今井義正さん。
25台のモトコンポを所有する驚異的なマニアで、車体だけでなく部品単位で揃えていった。
揃えた部品で1台組み上げようと何回も試みてきたが、モトコンポ人気が盛り上がるにつれ部品価格も高騰。
部品から組み上げると車体丸ごと購入するより高くなってしまう。そこで考えたのが高価なボディパネルを自作することだった。
ボディパネルを作るといっても、オリジナルと同じ形状をFRPなどで再現するには型が必要。
型取りすることから始めれば不可能ではないが、そこまでするのは大変。だったら加工しやすい木で作ってしまえ!と考えた結果がこちらなのだ。
使ったのは足場などにも使われる杉板で、できるだけ手間とコストをかけずに製作するため基本的に切るだけで済ませている。
製作にかかった時間は友人の大工さんと丸1日かけただけ。角張ったスタイルにはこのようなカラクリがあるのだが、それでは子供の工作レベルだ!とお仲間に指摘されてしまった。
とはいえ純正と同じように窪みや穴も再現してあるのだが、知り合いからの指摘に今井さんは奮起する。
それならもう1台作ってやろうじゃないか。そう考えて2台目の製作に取り掛かることにした。
2台目の木製モトコンポは木を使いながらも純正と同じボディラインを再現することが目標。
そのため1号車のように一般的な木材を切るだけでなく、集成材を使って丸いボディラインまで一体物で再現することにした。
加工しやすい木材とはいえ、とてもじゃないが1日や2日でできるわけもな。前述の大工さんとともに数日かけて製作することになった。
丸いラインを再現するのは一苦労するが、素材に加工しやすい木を選んだので特殊工具などは不要。
カンナやヤスリ、それに根気と器用さがあれば誰でも真似できそうだ。
使った集成材はボディ上側を1枚もので、サイドパネルは左右それぞれ1枚の板から削り出したため3枚で済んだ。
モール部には別の木材を使っているが、それほど多くの木を使ったわけではない。
大変そうなのは燃料コックやステップを避けるための穴や凹みだろう。
オリジナルから寸法を測ってカットしなければならない。
それに切りっぱなしではなく、しっかり表面をヤスリなどで整えてあるから触っても怪我をするようなことがないのだ。
木ですべて再現したわけではなく、テールランプ下のパネルだけは純正を使っている。部品が余っていたということもあるが、集成材の色と純正パネルの色が近かったというのがその理由。
けれどニスを塗って月日が経つとそれぞれの素材での変色に差が出てきてしまう。現状で色味が違うのはそのためだ。
ボディパネルを再現してもフレームと合体させるのがまた大変。ただ加工しやすい木材だからフレーム側と合わなければ木材を追加したり加工すればいい。
パネルの裏側を見るとフレームとの合体に苦労した痕がアリアリと残っていた。 苦労したのはミラーも同じ。
純正ミラーが手元にあったので、その鏡面だけ使うことにしてボディ側は木材から製作したからだ。
鏡面が落ちないよう、木材に溝を掘って鏡を落とし込むようにするのは職人技といっていいレベルだろう。
もちろんステーなどは純正を使っている。 ボディを木で作ったのだからシートにもこだわりを発揮したい。
そこで座っても痛くならない竹ひごに着目。
純正シートの表皮を剥がして竹ひごをかぶせるのだ。
そこで少し大きめのざるを用意して、シートより大きくカットする。 柔らかい竹ひごといっても、そのままシートにかぶせても半力でうまく固定できない。
そこで写真のようにプラ容器へ入れてしばらく放置することで竹ひごにクセをつけることにする。
竹ひごにクセがついたらシート裏面で固定すれば完成。
竹ひごシートをボディに装着すれば見事に木製モトコンポの出来上がりというわけだ。シートを装着した写真は製作当時のもので、まだボディの色味が白っぽいとお分かりいただけるだろう。 こうして木製モトコンポが完成した。
純正と同じボディラインを再現してしまったのだから、子供の工作だなんて難癖つけた知り合いも唸り声をあげたことだろう。
さらに今井さんは次のステップを考えていて、同じことをカーボンでできないか模索しているとか。マニアが考えることは、やはり常人の想像を超えているのだ!
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発想がおしゃれですね。
カッコイイですよ。シートが竹ひごって拘りを感じますよね。
自分でも時間とお金があればやってみたいですけど…そんな余裕ないっす…
羨ましいです。
ハンドルとかを収納したら木の箱になって持っていても違和感ないですから、それこそどこにでも持って行けますよね…
遊び方が広がるような気がします。