「パーツがない」と、弱点をなげいているだけでは何も始まらない。|1969年式 トヨペット クラウン ハードトップ
FCRキャブの装着をトピックスに、エンジンの吸排気系や点火系にカスタムを施した1969年式 トヨペット クラウン ハードトップ。
そのオーナーは見た目も重視していたため、エンジンルーム全体のバージョンアップにも着手する。
まず、ヘッドカバーのポリッシュや往年のシボレー・スモールブロックエンジンを思わせるオレンジ塗りのブロックに変更。さらに、タコ足の下に隠されたプラグコードを筆頭に、配線類は極力隠すように配線し直し、コアサポート内にラジエーターを埋め込み、コーションプレートや補機類を撤去し、細かな穴まで埋めた。そしてブラックでペイントされたフェンダーなどを加えれば、見栄えは上々に。
購入時のままというボディのペイントを生かした外観では、なんといっても車高の低さと50系クラウンでは履けるハズのない8Jサイズのホイールが目を引く。これは130系クラウン純正エアサスと社外エアサスのハイブリッドによる車高調整、アームやホーシングの加工によって可能となっている。
「パーツがない」と、弱点をなげいているだけでは何も始まらない。柔軟な発想で他車種用パーツを積極的に取り入れ、新たな一面を見せたクラウンのように、弱点は紙一重で、誰にも似ていないという強みになる。だからこそ、モディファイはおもしろい! 初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです) 1969年式 トヨペット クラウン ハードトップ
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア : ヘッドライトH4化/69年式シボレーカマロ•ドアミ ラー/ワイパーアームツヤ消しブラックペイント/ワイパーカウル スムージング/リアボディ下マフラー出口スムージング
● エンジン : スムージング&ポリッシュヘッドカバー/ワンオフアルミ 削り出しオイルフィラーキャップ/オレンジペイントブロック/ GX81用パワステポンプ/ワイヤータック/シェイブドベイ (ヒーターファンダクト位置加工)
● 点火系 : MS110用フルトラデスビ/プラグコードヒドゥン
● 燃料系 : FJ20型用燃料ポンプ/ホーリー•レギュレーター
● 吸排気系 : ケイヒンFCRキャブφ35mm×6/エスコート製M型 用インテークマニホールド/トラスト製トヨタ他車用タコ足改/ ワンオフスチールデュアルマフラー
● 冷却系 : MS60用ラジエーター(コアサポートビルドインタイプ) MS110用ウオーターポンプ&ウオーターポンプケース
● 駆動系 : MS110用5速ミッション/プロペラシャフト/ MS130用ホーシング(片側17mm切り詰め)
● サスペンション : 前後アッパー&ロワアーム取り付け位置変更 (F)MS130用純正エアサス/ワンオフドロップスペーサー (R)ベローズ式エアバッグ、ムーンアイズ製ショック/ 調整式ラテラルロッド
● ブレーキ : (F)MS110用ベンチレーテッドディスク/ 軽自動車用マスターバック流用 ● インテリア : ムーンアイズ製タコメーター/ エアサス用プレッシャーゲージ/電動ファンコントローラー
● タイヤ : BFグッドリッチ ラジアルT/A 215/60R15
● ホイール : アメリカンレベル•スプリント 15×8.0J +6
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旧車乗りにとって最大の難関がパーツが作ってない事だと思う。
メーカーは車の生産を止めてから10年は部品を供給しなければならないというルールがあるが10年を過ぎれば供給しなくてもよくなる…生産しないのだ、当たり前だが生産すれば未使用パーツが倉庫に溢れる…無駄な在庫になってしまう。
しかし旧車乗りからすればパーツは作り続けて欲しいが、メーカーが生産を止めてしまえば現存するパーツにも限りがある…もちろん年数が経てば経つほどパーツの在庫も減ってくる…
もちろんメーカー自体が倒産・吸収で無くなればパーツも無くなる…
では無くなったパーツはどうするのか?
他の車のパーツが使えないかを試す…もし他メーカーでも使えるパーツが出てくればそれを使い仲間内で情報を共有して車を維持していく…
一見旧車を維持していくだけでも大変そうに見えるが、パーツが探しが楽しかったりもする。
それが旧車乗りだと思う…