不正車検疑い社長ら逮捕 違法改造「デコトラ」など
違法に改造されたダンプカーの車検を不正に通した疑いで、民間車検場の社長らが逮捕された。
千葉県の民間車検場の社長で、みなし公務員にあたる藤本義博容疑者(65)ら2人は、2020年、運搬業の男2人から現金およそ18万円の賄賂を受け取る見返りに、積載量を増やすため違法に改造されたダンプカーや「デコトラ」といわれるトラックの車検を、不正に通した疑いが持たれている。
警視庁の調べに対し、藤本容疑者は「金欲しさにやった。その金で会社を大きくしたかった」と容疑を認めている。
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このニュースはトラックに無縁の人からしたら何がいけなくて整備工場の人が捕まったのか?なぜ整備工場の人なのか?トラックのドライバーやトラックの所有の会社は?など疑問があると思うので、少しだけ解説しておこうと思う。
今回の問題になっているデコトラと呼ばれる車だが、トラックをデコレーションしているからデコトラと呼ばれる…
デコトラ自体は昭和初期の頃からあるが、最初はトラックの荷台に絵を描く程度だったが、次第にライトを取り付けたり荷台の上に大砲のような物付けたりドンドン過激になっていった。
次第にデコトラの装飾が過激になるにつれ、装飾の重さも重くなっていくのが問題になった…
トラックの最大積載量はどの様に決まっていくかご存じだろうか?
トラックのはそれぞれの使用により最大積載量は変わってくる…
例えば
このシャーシと書いてある写真の状態で4t車だと最大積載量は4tであるが、このままでは荷物が落ちてしまう…
そこで
この写真のようにシャーシ部分にアルミ製の箱を用意する…
するとこの箱の重さ(0.75t)を引いた3.25tが最大積載量になる…
先ほどシャーシだけの状態からどれだけ装飾を施したかで最大積載量が変わってくるのだ。
今回の事件に戻ると、問題のトラックは最大積載量が装飾した分だけ減るはずが、装飾する前と同じだけ載せれるように、今回捕まった整備工場が不正に車検を通してしまったから、事件になったのだ…
でもこの事件は本当に氷山の一角である…
トラックだけではなく乗用車の不正改造も裏車検と言って賄賂をわたして民間車検で通してもらっているのも現状だ…
警察も氷山の一角だと認識しているとは思うが、取り締まることも難しいのも不正な車検が野放しになっているのも現状だ…
改造はルールに乗っ取ってやりましょう…