真夏のクルマで目玉焼きは作れる? 暑すぎて過酷な車内の実態とは
ダッシュボードで目玉焼き… 作れる??
夏本番を迎え、全国各地で気温35度を上回る「猛暑日」が観測されています。 そんな灼熱の太陽に照らされたクルマのボディは非常に高温になっており、さらに車内も驚くほど暑くなってまるでサウナのように状況です。
炎天下でのクルマはどのような状況になっているのでしょうか。
クルマで目玉焼きは作れるのか?
2年前の2019年8月、くるまのニュース編集部では「ボンネットで目玉焼きは焼けるのか?」という実験をおこなっていますが、結果は、実験当日は曇りがちだったのと風が吹いていたため、ボンネットの温度はそれほど上昇せず、目玉焼きは焼けませんでした。
そこで今回は、「ダッシュボードで目玉焼きは焼けるのか?」という実験をおこなってみました。 クルマのダッシュボードはフロントガラスに面していることから、直射日光を受けると非常に高温になります。
近年普及が進む「ドライブレコーダー」もフロントガラス上部に設置されていますが、夏は熱によって不具合を起こしやすいといわれており、車内の気温上昇を防ぐためにサンシェードなどで太陽光を遮るなどの対策をしている人もいるでしょう。
今回の実験では、フライパンに卵を割り入れ、ダッシュボードに置きます。それと同時に、ボトルに水と生卵を入れてゆで卵が作れるかというのも試してみました。
実験をおこなったのは2021年8月10日午後1時、埼玉県南部。当日は埼玉県熊谷市に40度の予報が出ていました。使用したのはボディカラーが青のクーペタイプのクルマです。
ダッシュボードの温度は温度計が振り切れるほど。直前まで48.4度を示していましたが、おそらく50度を超えたためエラー表示となってしまいました。
なお、卵は白身が60度前後、黄身が65度から70度前後で固まり始めるといわれています。
結果は、フライパンの卵は2時間ほどで白身が固まりました。黄身も固まってはいましたが、少々レアな状態といったところです。
閉め切った車内では温度が上昇し、卵の白身が固まる60度を超えることが明らかになりました。
一方、ボトルに入れた卵を実験開始から5時間ほど放置したあとに割ってみたところ、生卵のままでした。
これは、透明のボトルに入れたことから、レンズのようになって光を集めて発火することを防止するためにアルミホイルを巻いたのですが、これによりそれほど水温が上昇しなかったことが原因だと思われます。
ゆで卵になるほど水温が上がらなかったのですが、それでも実験後の水温は47度を示しており、真夏の車内が高温になることには間違いありません。
サンシェードで温度上昇は抑えられるものの、それでも車内は50度超!?
以前にJAFがおこなった実験では、真夏の炎天下で4時間放置したクルマのダッシュボードの最高気温は80度近くまで上昇するという結果になっています。 ダッシュボードは車内もっとも高温になるといわれていますが、シートベルトやチャイルドシートの金属部分、ハンドル、シフトレバーなども高温になりやすく、クルマに乗るときはヤケドなどに注意が必要です。
真夏のダッシュボードは非常に高温になる
一方、直射日光を遮るための対策としてサンシェードを装着した場合、JAFの実験ではダッシュボードの最高温度は52度となり、なにもしなかった場合に比べて温度の上昇を抑えることができたといいます。
しかし50度を超える温度は相変わらず高温であり、サンシェードを着用していても油断は禁物といえそうです。 真夏の車内に子供を置き去りにして、熱中症などで死亡する事故もおこっていますが、車内の温度上昇についてJAFは次のように注意喚起しています。 「子供だけではなく、高齢者は加齢にともない体温調節機能が低下するため注意が必要なほか、ペットなども車内に残してクルマを離れることは、決してしないよう注意してください」 コンビニやスーパーの駐車場などで、子供が寝ているから、連れていくのが面倒だからなどという理由で車内に残したままにするのは大変危険な行為です。
たとえ短時間であっても、子供や高齢者、ペットなどを車内に残してクルマを離れることがないよう、十分に注意することが必要といえます。
※ ※ ※ 上昇した車内の温度を素早く冷やすには、どうすればいいのでしょうか。 効果が高いとされるのは、窓を開けてエアコン(オート)を外気導入、温度設定はLo(最低)にして走行。 2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行し、その後、冷たい空気を外に逃がさないように窓を閉めるという方法です。
このときの窓の開け方にもコツがあり、対角線の窓同士を開けると空気が循環しやすいといわれています。
さらに、片方の窓はこぶしひとつ分、もう片方はその半分ぐらいを開けることで、圧力差により空気の循環がさらに良くなり、効率よく温度を下げることができるようです。
くるまのニュース編集部
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なんともユーチューバーみたいな実験ですが…
夏はボンネットも車内も非常に暑くなります。もう常識化してますよね。
エンジンを掛けっぱなしにしても車内に子供を置き去りにしても車が炎上して車に残された子供が亡くなる事件まで発生してますからね…
子供を車内に置いて買い物は出来ないですよね。
昔は夏に車内に子供を置き去りにしてエンジンも掛けずに親はパチンコしてて子供が亡くなった事件もありましたが、車内の子供の置き去りはいろいろ考慮して考えなおした方が良さそうです…