うっかり荷物で塞ぐとクルマにダメージ! 知らない人多数の「ハイブリッド車」の「バッテリー冷却口」の重要性
あまり目に付かないけど、うっかり塞ぐとデメリットだらけ!
HVカーに乗っていて、もしかすると気づいていない車内の鬼門の場所がある。それは例えばHV専用車のプリウスやヴェゼルe:HEVモデルなどのHVモデルの場合、後席右左端のどちらかにある(または助手席下)。というのは、そこにはHVカーの心臓部とも言えるHVバッテリーを冷却するための空気吸い込み口があるのだ。新車時にセールスマンから説明を受けなければ、単なる換気口、通風孔ぐらいにしか思わないのではないか。いや、右のリヤドアを開けた時に、よーく観察しなければ気づかない部分かも知れない。特別に目立つようにあるわけではなく、そこに何の注意書きもないからだ。
しかし、HVカーのような大容量のバッテリー搭載車では、バッテリーの劣化がクルマの寿命、メンテナンス費用を大きく左右する。バッテリーは過熱がトラブル、ダメージの原因になり、だからこそガソリン車にはないバッテリー冷却用の空気吸込み口がわざわざ用意されているのである。
ここで、ならば車外(ボディの外側という意味)にあったほうが、風が当たりやすく、バッテリーの冷却に適しているのではないか? という意見もあるだろう。その点について、以前、プリウスの開発責任者に聞いたことがあるのだが、夏場を含め、走行中にエアコンを効かせている車内(乗員が快適な空調環境)にあるほうが、安定した冷却が可能なのだそうだ(車外では雨の影響も受けやすいかも)。
「たかが通気口」なんて言って塞いでしまうのはご法度!
で、ここからが本題なのだが、そうとは知らず、後席にひざ掛けや毛布、クッションなどを置いて、バッテリーの冷却用の空気吸込み口を、無意識のうちに塞いでしまうのは、かなりマズい行為なのである。ましてや、ノイズが気になるから、あるいはなんだかよく分からない隙間があるぞ、と言って塞いでしまうことなど、もってのほかである。
そのことを個人的に実感したのが、新型ヴェゼルに仕事で愛犬を乗せるため、ホンダ純正アクセサリー、ホンダドッグシリーズの後席用サークル、ペットシートサークルを装着したときのこと。
ホンダドッグシリーズを含むホンダの純正アクセサリーを企画、開発しているホンダアクセスの担当者から、「新型ヴェゼルのe:HEVモデルの場合、ペットシートサークルは後席左側にのみ装着してください」、と説明されたのである。
これまで、撮影などでペットシートサークルをホンダのガソリン車の後席に取り付ける場合、あるいは愛車の後席にドッグベッドやドッグカートから取り外したコットを取り付ける時、後席右側に装着するのが常だった。
なぜ右側(歩道側から見て奥側)なのかの理由は、愛犬の安全のためである。リヤドアから愛犬を乗せる際は、歩道側の左リヤドアからリードを付けた状態で先に乗せ、ペットシートサークルやドッグベッド(ドライブベッド)に乗せたあと、リードを外し、ホンダドッグシリーズの別売りのペット車外飛び出し防止リードなどを併用して、愛犬を安全に乗せるのが鉄則。下ろす際は、リードを付けた状態で、先に飼い主が下り、リードを持って安全に愛犬を下ろす……という手順を踏んでいたからである(後席に飼い主が1人乗るケース)。もし、ペットシートサークルやドッグベッド(ドライブベッド)を後席左側に装着すると、歩道側から愛犬を乗せ下ろしするのは楽なのだが、飼い主がそのすぐ横に乗車するとすれば、わざわざ車体をグルリと回り、右リヤドアから乗り降りしなければならなくなるのだ。
なぜ右側(歩道側から見て奥側)なのかの理由は、愛犬の安全のためである。リヤドアから愛犬を乗せる際は、歩道側の左リヤドアからリードを付けた状態で先に乗せ、ペットシートサークルやドッグベッド(ドライブベッド)に乗せたあと、リードを外し、ホンダドッグシリーズの別売りのペット車外飛び出し防止リードなどを併用して、愛犬を安全に乗せるのが鉄則。下ろす際は、リードを付けた状態で、先に飼い主が下り、リードを持って安全に愛犬を下ろす……という手順を踏んでいたからである(後席に飼い主が1人乗るケース)。もし、ペットシートサークルやドッグベッド(ドライブベッド)を後席左側に装着すると、歩道側から愛犬を乗せ下ろしするのは楽なのだが、飼い主がそのすぐ横に乗車するとすれば、わざわざ車体をグルリと回り、右リヤドアから乗り降りしなければならなくなるのだ。
よって、HVバッテリーの冷却用空気吸込み口が後席のどこかにあるクルマならば、HVバッテリーの冷却を適切に行い、トラブルを防ぎ、バッテリーの寿命を延ばすためにも、HVバッテリーの冷却用空気吸込み口を塞いでしまう可能性があるアイテムは、それを避けた場所の装着が絶対になるというわけだ(HVバッテリーの温度が上昇するとエラーメッセージが出ることも。トヨタのHVモデルの例では「駆動用電池の冷却部品のメンテナンスを販売店で受けて下さい」)。
一方、同じヴェゼルでも、ガソリン車になると、当然、HVバッテリーの冷却用空気吸込み口がないため、ペットシートサークルは後席左右のどちらにも装着できるから、その点では便利と言える。ペットを飼っていない人でも、後席にひざ掛け、毛布、クッションなどを置いておくことのあるHVカーのオーナーは、今一度、自身のクルマのHVバッテリーの冷却用空気吸込み口の位置、そこを何かで塞いでいないかどうか、確認していただきたい。
長年乗っていると、そこにホコリなどが詰まっていることがほとんどで、それもHVバッテリーの冷却の妨げになるため、定期的な清掃(ブラッシング&掃除機/取説に方法が記載されている)は欠かせない。そしてフィルター交換も忘れずに!! フィルターが目詰まりした場合、上記のような警告が出ることもある。その時は即、交換である。
青山尚暉
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HVカーに乗ってないのでこんな冷却用の吸い込み口があるなんてしりませんでした…
でも確かにあれだけ大きなバッテリー積んでたら熱量も半端ないですよね…冷却する為んの吸い込み口は必要かとは思いますが、なぜ車内に吸い込み口を作ったのでしょう?
車で熱が発生する箇所はいくつかありますが、だいたい走行中の風を熱の発生する箇所に当てるんですが…
走行中にしか当たらないからですかね?それならラジエター等に着いてる扇風機を着けてやれば良いような?
車内に吸い込み口があったらそこに荷物を置けなくなって不便ですよね…
よく分からないHVですね…