バイクのタイヤの溝は何のため?タイヤにやさしいメンテナンスとは
2021/08/10 15:00 バイクのニュース 3
■タイヤの溝の役割と残り溝の意味
タイヤ交換の目安のひとつが「タイヤの残り溝」です。タイヤの溝は、深さが0.8mm以上ないと車検にはとおりません。なぜなら、タイヤの溝は水を排水するための排水溝であり、タイヤのゴム残量を表しているわけではありません。タイヤの残り溝が少なくなると、排水できる水の量が減り、濡れた路面でスリップする危険性が高まってしまい、大きな事故を誘発しかねません。そのため、残り溝が少なくなるとタイヤを交換する必要があるのです。
とはいえ、バイクのタイヤはもっとも路面に接地する中心部分が早く減るので、タイヤのふちはほとんど使っていない状態となることがほとんどです。しかし、溝が浅くなり1か所でもスリップサインが出ている場合は、タイヤを交換するようにしてください。
これは自動車も同様で、4本のうち1本でもスリップサインが出ていると、タイヤ交換は必須です。なぜなら、溝が浅くなったタイヤでスリップをすると、ハンドルもブレーキも効かない状態になるからで、タイヤは溝が浅くなるにつれて排水効率が低下します。その状態でスピードを出すと、タイヤが雨水でできた水の膜の上に乗ってしまい、「ハイドロプレーニング現象」を起こしてしまうのです。
一度ハイドロプレーニング現象が起きると、タイヤは地面に接地していないためコントロールを失い、タイヤのグリップが戻るまでは何もできません。
バイクの場合は、スリップを起こすとそのまま転倒し、バイクが壊れるだけでなく運転者も怪我をする可能性が高いため、自動車よりもタイヤ交換の重要度は高いといえるのではないでしょうか。また、晴れた日しか運転しないから残り溝が少ないタイヤでも問題がないのでは?と考える人もいるかもしれません。
しかし、JAFがおこなった摩耗タイヤ検証「旋回ブレーキテスト(ドライ)」では、時速60kmの自動車でカーブに進入し、フルブレーキをした結果、夏用タイヤ(2分山)の制動距離が夏用タイヤ(5分山)より長いという結果が出ています。残念ながらJAFではバイクでの検証まではしていないようですが、この検証結果からも、タイヤの溝が少なくなっていると乾いた路面であっても運転操作に影響があることは明確です。
ほかにも、溝が残っていてもタイヤにひび割れが起きていると、タイヤ交換は必須です。ゴム製品のひとつであるタイヤは3~4年で劣化し、5年ほど経つとタイヤ全体がひび割れだらけになることも珍しくはありません。
-----------------------------------------------------------------------------------------
この記事の中でバイクのタイヤはセンタが早く減ると書いてありますが、
センターばかりが減るって事は真っすぐ走る事が多いという事です。
コーナーを攻めてるバイクはタイヤのサイド部分も減るんです。
バイクタイヤの減り方はライダーの癖が出やすい出やすいと言われてます。
その為バイクを中古で買う際はタイヤは必ず新品にした方が良いと思います。
中古のまま乗ってると前のオーナーの癖がタイヤに現れてるので、非常に
走りづらく事故に繋がります…
気を付けて下さい。