「あぶない 刑事」で お馴染みの 2 代目 レパード! カタログで 振り返る 80 年代 日産 スペシャリティクーペ
『Auto Messe Web編集部』
人気TVドラマの劇中車にあえてレパードを選んだ“渋さ”
TVドラマ「あぶない刑事」の劇中車として、F31型・2代目レパードはおなじみだったのだそうだ。……だそうだと、距離のある書き方をしたのは、じつは筆者はどちらかといえば「太陽にほえろ!」派。「ロッキー、気付かれるなよ」とボスに言われたロッキーが、派手な新車の白いソアラに乗り、狭い路地で犯人を尾行するシーンなどとても印象に残っているが「あぶない刑事」には少々疎いため。
確か「太陽にほえろ!」がトヨタ車だったのに対し「あぶない刑事」の劇中車は日産車ということだったのだが、そのなかでも2代目レパードの設定は、なかなかシブいチョイスだなぁと思う。
レパードが重視するのは“高級車の香り”
というのも、1986年2月に登場した2代目レパードは、トヨタ・ソアラが初代から2代目にバトンタッチした“同い年”のデビューで、どちらかといえば地味めだったから。長いが当時の広報資料から引用すると「時代・環境の変化を捉え、目に見える物質的な豊かさはもとより、目に見えない精神的な豊かさ、充足感を与えてくれる車として、基本性能を超えたその車の持つ高級車の香りともいうべき品格を備えることを重視しました」とある。
ベースは当時の7th(代目)スカイラインで、2615mmのホイールベースなども共通だった。確かに当時の実車に試乗した印象では、7thスカイラインに通じる、路面を撫でるように走るトロンとした乗り味が記憶に残っている。
同じ2ドアクーペのソアラの後追いの感は否めなかったものの、ダークブルー2トーンをイメージ色に据え、大人びたクーペとしての打ち出しや装備が特徴だった。
“パートナーコンフォートシート”はそのひとつ。これは助手席の背もたれに中折れ機構も設け、各部形状も運転席とは違えてあり同乗者の快適性に配慮したものだった。
また今を予言したかのような、全面カラー液晶の“グラフィカル・デジタルメーター”や、超音波路面ソナーを用いショックアブソーバーの調節を行う電子制御式“スーパーソニックサスペンション”を備えていたことも見落とせない。
搭載エンジンは1983年のセドリック/グロリアで登場したラインアップをベースに、V6の3L、2Lターボ、2Lを設定。とくに3LのPRASMA VG30DE型はツインカム24バルブとし、なめらかな吹き上がりとシャープなレスポンスを実現したというユニットで、4カム24バルブとしては日本初だった。
目の前にそびえ立つ印象のインパネは(7thスカイラインもそうだったが)当時“絶壁”などとも言われた。とはいえ、最上級グレードの“Ultima”のモケットを筆頭にツイード、トリコットをシート表皮に使ったインテリアは、高級パーソナルクーペらしい居心地、快適性、静粛性が実現されていた。トランクリッドを開けるとリッドの裏側にもトリムが付けられているなど、丁寧な造りも印象的だった。
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あぶデカでレパードが売れたのは言うまでもない
柴田恭兵さんがボンネットの上を滑るシーンがまたカッコよかった
非常に憧れた覚えがあります。
今時あれだけカッコつける刑事ドラマ無いですよね