速すぎるF1ピットストップへの抑制の動き。安全性の理由でFIAが新たな制限を導入
6月25日(金)8時24分 AUTOSPORT web
FIAは安全上の理由から、F1決勝中のタイヤ交換の際のピットストップタイムを遅くするための技術指令書を発行した。変更は第11戦ハンガリーGPから導入される。
各チームはピットストップタイム短縮のための努力を重ねており、なかでもレッドブル・ホンダはこの分野で優れたパフォーマンスを発揮している。ここまでの7戦中、5回決勝中の最速ピットストップを記録、開幕戦バーレーンでは1.93秒のタイムを達成した。
レッドブルを含むいくつかのチームが、タイム短縮のために、手順においてある種の自動化を導入しているのではないかという疑いを、ライバルチームたちは持っている。
F1技術規則第12.8.4条には、「ホイール留め具の取り付けあるいは取り外しに使用する装置は、圧縮空気あるいは窒素によるもののみ認められる。いかなるセンサーシステムも受動的にのみ作動できる」と定められている。
技術指令のなかには、ホイールナットが完全に締め付けられたことを示す合図を出すタイミング等が非常に詳細に定められている。
ホイールナットが締められてからジャッキマンがマシンを降ろす指示が出されるまでの最短時間は0.15秒に定められ、ジャッキが降ろされてからドライバーにグリーンライトが出されるまでの最短時間は0.2秒とされる。
定められた時間よりも早くアクションを起こした場合、センサーはこれを無効と判断し、メカニックはそのアクションを再度行うことが求められる。
この指令は、各チームが新しい要求事項に対応できるよう、ハンガリーGPから適用される。