新品タイヤは滑る?タイヤの皮むきは必要なのか
バイクタイヤの皮むきは必要なのか
新品タイヤに交換した際には、丁寧に皮むき作業をしましょう
バイクタイヤは皮むきが必要とよく言われますが、野菜や果物のような皮が新品のタイヤに付いているわけではありません。新品タイヤの表面にはワックスが付着しています。このワックスを取り除くことを、一般に「皮むき」と言います。タイヤにワックスが付着している状態では、つるつるとして滑りやすくなっていますので、タイヤ本来の性能を発揮できません。そのため、タイヤ表面のワックスを取り除いてグリップ力を引き出し、事故を防止するには、やはりタイヤの皮むきが必要と言えるでしょう。 【画像】タイヤの皮むきを画像で見る(6枚) そもそも、滑りやすくなるワックスがなぜタイヤに付着しているのか不思議に思いますが、これはタイヤの製造工程と関係しています。タイヤを成型する際には、金型を使っています。この金型からタイヤを抜きますが、金型からタイヤを離しやすくするために離型剤と呼ばれる薬品が使われます。この離型剤が新品タイヤの表面に付着しているワックスです。新品タイヤの表面に付着したワックスは、タイヤの製造工程上、なくてはならないものなのです。 それでは、タイヤの皮むきをするためには、どのようにしたらよいのでしょうか。次に、皮むきの方法や注意点を説明します。
皮むきの方法や注意点とは
タイヤ交換後は、急発進や急ブレーキ、急なコーナリングなどを避け皮むきを行いましょう
皮むきの方法ですが、タイヤメーカー各社は、「グリップが安定するまで無理な走行は避けて、法定速度を守った上で100km以上の慣らし走行を行ってください」と説明をしています。つまり、皮むきとは何か特別な作業をするのではなく、タイヤの慣らし走行をすればよいのです。 タイヤが滑りやすいと言うことを念頭におき、いつスリップをしても対応できるように運転することを心がけましょう。例えば、スピードは控えめにして、急発進や急ブレーキ、急なコーナリングなど、無理な運転は禁物です。 スリップする可能性を常に意識し、ゆっくりと直線の走行から始めるのがよいでしょう。バイクの車体を傾けることなく、まっすぐに保ちながら、少しずつアクセルを回します。また、バイクを止めるときも、いつものようにブレーキをかけるのではなく、滑るかもしれないと細心の注意を払い、少しずつブレーキをかけながら、減速するようにします。 直線の走行に慣れ、新しいタイヤのグリップ力がつかめるようになってきたら、徐々にコーナリングを試してみましょう。新しいタイヤにしてから初めてのコーナリングでは、可能な限り減速をします。曲がる際には、いつものように大きく車体を傾けるのではなく、少しだけ車体を傾けて曲がることから行います。十分な減速ができていれば、車体を傾ける角度が小さくても、バイクは曲がることができます。こうして、何度かカーブを走行し、タイヤが滑らないことを確認してから、徐々に傾きを追加して、いつものようなコーナリング走行へと移行していきます。 慣らし走行の距離が100km以上というのは、あくまでも目安でしかありません。走行する場所によって、タイヤの摩耗は変わります。
慣らし走行が必要な理由は、タイヤのワックスを取り除くためだけではありません。タイヤはモデルによって、特性や性能が異なります。そのため、新品タイヤに交換した後は、新しいタイヤとバイクとの相性に慣れる時間が、安全のためには欠かせません。慣らし走行は、新しいタイヤに慣れるためにも大切な作業です。 また、タイヤの皮むきについては、クレンザーや洗剤を使った方法を目にすることがあります。これらは、タイヤメーカーが推奨しているものではありませんので注意が必要です。タイヤにはゴムの劣化を抑える老化防止剤が含まれています。クレンザーや洗剤を使ってしまうと、この老化防止剤まで落としてしまい、ひび割れの原因となることがあります。タイヤメーカーは、タイヤを洗浄する際には水だけを用いることを推奨していますので、皮むきにクレンザーや洗剤を使うことも控えた方が無難でしょう。新品タイヤ装着後に、タイヤメーカーが推奨しているのは、100km以上の慣らし走行です。 ※ ※ ※ 慣らし走行は皮むきのためだけではなく、新しいタイヤの特性や性能に慣れる意味もあります。タイヤ交換後は、忘れずに慣らし走行をすることが、安全のためには必要です。
こんな記事を発見!!!!
最近は余り見かけませんが、昔はちょっとイキッタ人がタイヤを新品に変えていい気になっていきなりフルスロットルで事故ることも稀に聞きました。
やはりタイヤに限らず何でもそうですが、慣らし運転は必要です。
今の方たちは新品をいきなり全開に使うことは無いと思いいますが、
慣らし運転をしようとする方もいません。
新品でもいきなり通常運転してしまう方が多いです。
通常運転しても大丈夫ですが、なるべく慣らし運転は必要かなと思います。